うさぎのきなこ。

うさぎにまつわるお話をしていきます!

うさぎの暑さ対策は簡単にできちゃいます!知らないと大変なことに!?

年々暑さが増してきているのではないかと疑ってしまうほど、最近の日本の夏は暑いですよね!何も対策しないままうさぎに留守番をさせてしまうと大変なことになります。

私のうさぎはニュースでも毎年トップを争うほどの熱帯地域に住んでいるので、毎日対策が必要です。そんな暑さを経験してきた上でオススメの暑さ対策についてお話ししていきます!

うさぎと初めて夏を迎える人はぜひ参考にしてみてください。

うさぎにとって28℃以上の暑さは危険

うさぎが快適だと感じる温度は16℃〜25℃、湿度は40〜60%と言われています。

28℃を超えると自力での体温調節が難しくなり「熱中症」や「脱水症状」を引き起こす危険が高まります。

私たち人間は汗をかくことで体の温度を下げて体温を調整していますが、うさぎは汗をかけません。さらに体は毛でおおわれているので、かなり暑いはずです。

ではうさぎはどう体温調節しているのでしょうか。

それは「」に秘密があります。耳にはたくさんの毛細血管があり、耳を空気にあてて冷やすことで体温を調節しているそうです。

うさぎは汗をかく機能が発達していないので、細かい血管が行き渡った耳を外気にさらし、放熱して体温を調節します。例えば、体温が上昇したときに、血液を耳に集中させて、空気で血液を冷やして体温を下げるという具合に利用します。

うさぎのしっぽ

では室温を常に25℃以下にすべきなのかというとそうではありません。常に冷えた部屋にいると私たち人間は風邪をひいてしまいますよね。。

私の家では基本的に26、27℃にしています。とにかく28℃以上にはならないよう心がけています!

人間にとってもうさぎにとっても心地よい環境にすることが大切です。

そして「高齢うさぎ」「子うさぎ」「病気や肥満気味なうさぎ」「長毛うさぎ」など、この子たちはとくに温度管理を徹底してあげてくださいね!

 

熱中症のサイン

うさぎが暑さを感じているとき、どのような行動をとるのかまとめてみました。

  • 冷たい場所で体を伸ばす
  • 水をたくさんのむ
  • 息が荒い
  • 耳を振って体温調節をしようとしている

これらの行動が見られるときは「暑い!」と感じているサインです。その暑さをどうにかしようと、水を飲んだり耳を空気に当てたりと、うさぎなりにも頑張って体温を下げようとします。

しかし上で述べたように室温が28℃以上になってしまうと、自分でもどうしようもない暑さにやられてしまいます。

  • ぐったりしている
  • よだれを垂らして口元が濡れている

などの普段とは違う症状が見られた場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。そのときは応急処置として耳や体を冷えたタオルで冷やしてあげるといいでしょう。

飼い主である私たちが毎日様子を見てあげて、おかしいと感じたらすぐに病院への受診をおすすめします!

 

基本的な暑さ対策

うさぎは暑さに弱いということがわかりましたね。そこでどの家庭にも欠かせないグッズというのが「温湿度計」です。

設置場所はケージのそばがおすすめです!うさぎのいるケージ周りの温湿度がわかるようにし、その上で室温が27℃以下になるよう対策し、寒くなりすぎないように調節しましょう。

ここからは、その基本的な暑さ対策についてお話ししていきます。

 

エアコン

夏場はエアコンは必須です。25℃〜28℃に設定しておき、夜中も28℃以上になりそうな場合はエアコンを稼働させてください。

一日中つけっぱなしにする日もあるので電気代が心配になるかもしれませんが、うさぎを飼う上では大切なことなのでケチらずにつけてあげましょう。

しかしエアコンを使用する際は「停電」に注意してください!

例えば、とある猛暑日の日中に雷をともなうゲリラ豪雨が起きて一瞬だけ停電してしまうとしましょう。もちろんエアコンは止まってしまいますよね。

そのまま雨のおかげで涼しくなればいいのですが、晴れて気温が上がれば恐ろしいことになります。

実は私も同じような経験があり、そのときはたまたま自宅にいたのでエアコンを再稼働させられました。しかし留守にしていたらと思うと、考えただけでもゾッとします!

そのような経験から「ペットカメラ」をケージに向けて、さらに温湿度計が見られるように設置するようになりました。

おかげで仕事などで長い時間留守にしなければならないときはいつでも確認できるので安心です。

「そこまでしなくても・・・」という方もいるかもしれませんが、私のように停電が心配な方は試してみてはいかがですか?

 

市販グッズ

ペットショップやホームセンターなどではさまざまな暑さ対策グッズが売られています。

中でもオススメなのは「冷感プレート」です!

これはうさぎが自ら体を冷やしたいときに使ってくれるので、便利です!

さまざまなサイズのものがあり、大型犬用の大きいものからハムスター用の小さいものがあるので、うさぎに合ったプレートを選んであげるのがいいでしょう。

ただキンキンに冷えた部屋の中での使用はお腹を壊す原因にもなるので、ケージ内に配置するのならばプレートから逃げられる場所も作ってあげてください。

 

ゲージの場所

ケージの配置場所にも工夫が必要です。

  • 直射日光が当たらないところ
  • エアコンや扇風機の風が当たらないところ
  • 風通しのいいところ

これらの場所がうさぎにとっての最適な場所です。とくに室温だけでなく湿度にも気にしてあげなければならないので、風通しをよくしておくのも大切。

サーキュレーターや扇風機を使用して空気の循環を良くしておくのがいいでしょう。その際にはうさぎに直接風が当たらないよう注意してくださいね!

ちなみにうちでは「空気清浄機」をケージのそばに置いてフル稼働しています。ご家庭にあった対策をいろいろ試してみてください!

 

飲み水は切らさない

これはとても大切です!!飲む水がなくなってしまうと「脱水症状」を引き起こすことになります。お出かけの際は必ず飲み水の量をチェックしてから外出してくださいね!

そして1日に1回は飲み水の容器を洗って新鮮なお水に変えてあげてください。

夏場は雑菌問題を引き起こしやすく、ずっと容器を洗わずにただ水を継ぎ足すだけではお腹を壊してしまうので注意が必要です。

低コストでできる簡単な暑さ対策

エアコンをつけっぱなしにすると電気代もかかるし、急な停電が心配ですよね。

そこで低コストでできてしまう暑さ対策をご紹介していきます。

保冷剤を利用する

大きめの保冷剤を凍らせてケージの側面にくっつけておくと、うさぎが涼みたいときに涼むことができます。

うさぎがちょっと寒くなったなと思えば自分で調節して離れることもできるので、側面に置いてあげるのが一番いいのではないかと思います。

くっつける方法としては、私の家では百円ショップで購入した「まな板おき」をケージ外にくっつけてそこに保冷剤をさしています。

そのほかにも結束バンドを駆使している飼い主さんもいるようです。

注意しなければならないのが、いたずらして保冷剤の中身を口にしてしまうので、かじられないようにすること。

なので保冷剤を使用するときはケージ内ではなく外側に設置するのが安心です。

 

凍らせたペットボトル

凍らせたペットボトルも低コストでできる暑さ対策としてよく利用されています。さまざまなサイズがあり、どこでも入手することができる優れものです。

中身は水なので、万が一うさぎがかじってしまって中身が出たとしても安心ですよね!

凍らせたペットボトルの利用法は2つがあります。

  • ケージ内に入れておく方法
  • ケージ上に設置する方法

この2つです。

まずケージ内に入れる場合は、水滴が体につかないようにタオルペットボトルカバーをつけて与えてください。ペットボトルの存在に気づいたうさぎはそっと寄り添って涼しそうにしてくれます。

しかしペットボトルにつけているタオルやカバーにいたずらしてしまうようであれば、この方法はやめておいた方がいいかもしれません。

次にケージの上に設置する方法についてですが、これも水滴がしたたってうさぎに水がつかないようにタオルなどを巻いてください。

冷気は上から下へいくので、ケージの上に凍らせたペットボトルを置いておくことで涼しいお部屋の完成です。ただ寒くなりすぎないよう温度計をこまめにチェックしてくださいね!

 

エアコンの節約方法

「保冷剤」や「凍らせたペットボトル」はとても涼しくなりますが2、3時間ほどで効き目が切れてしまうので長い時間のお留守番の場合はやはりエアコンが必須です。

そこでエアコンを使用する際の節約方法をお話しします!

  • 遮光・断熱機能のあるカーテンを使用する
  • 窓の外にはすだれやグリーンカーテンを設置する
  • 扇風機やサーキュレーターなどで空気を循環させる
  • 狭い部屋でエアコンを使用する
  • エアコンをこまめにつけたり消したりしない

これだけでも室温が変わるので、エアコンの温度を低く設定しなくても良くなります。

まずホームセンターなどでよく見かけられる「遮光・断熱機能のあるカーテン」「すだれやグリーンカーテン」。外からの熱をシャットアウトできるのでかなりの優れものです。

そして狭い部屋でのエアコンの使用をオススメするのは、コンパクトなお部屋だとエアコンはさほど頑張らなくていいからです。

エアコンは広いお部屋であればあるほど設定された温度に近づけようと頑張ろうとします。よって結構な電気代がかかってしまうのです。

部屋を締め切ってエアコンが頑張る範囲を狭め、なおかつ空気の循環も良くすることで、うさぎは快適に過ごすことができるので試してみてください!

そしてエアコンはつけっぱなしの方が電気代が安くなることがあります。

エアコンを稼働し設定温度にまで下げる力が電気代に関わってくるので、多少の時間であれば設定温度をあげてつけっぱなしにするのがいいでしょう。

時間の目安は私は「3時間」にしています。家にもよるとは思いますが、3時間以上エアコンが必要でなければ消し、それ以下であればつけっぱなしにして毎年室温26℃をキープしていました。

ぜひこれらの方法を試してみて、うさぎに合った環境づくりを心がけてくださいね!

間違った対策に注意

良かれと思ってやってみた対策が「うさぎにとっては悪影響だった!」なんてことを避けるために、間違った対策をお伝えします。

  • 扇風機だけで済ます
  • 冷水を与える

まず「扇風機だけで済ます」についてですが、うさぎに扇風機の風だけ当てても何も涼しさを感じないようで、むしろ風を嫌がります。

私のうさぎも風から避けるために障害物で身を隠していました。。

それに暑い部屋の中で扇風機のみは私たちでも辛いので、全身毛でおおわれているうさぎにとってはさらに致命的です。

扇風機の利用は空気の循環用として使用しましょう。

冷水を与える」については、多少冷たい水であればむしろ効果的ですがキンキンに冷凍庫で冷やしたような冷水だとお腹を壊します。

ただでさえうさぎはお腹を壊しやすいので、冷たすぎるものは全般的に注意してください!